砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 小説家・桜庭一樹の最高傑作!?

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない評判評価面白い

直木賞作家の桜庭一樹の出世作にて最高傑作との呼び名も高い、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」。

キャッチーな作品タイトルと、非常にキツいストーリー、一風変わった青春の風景を味わえる作品で、一度読んだら桜庭ワールドに引き込まれること必至。

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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないのストーリー

山田なぎさは、片田舎に住む「早く大人になりたい」と願う女子中学生。ある日、彼女の通う中学に、自分のことを「人魚」と言い張る少女・海野藻屑が、東京から転校してくる。藻屑に振り回されるなぎさだが、藻屑の秘密に触れていくにつれ親交を深めていく。しかし、そんな二人に別れの時が迫っていた。




リアリストで閉塞感に悩む山田なぎさ

鳥取県の市営住宅で、母と兄とともに暮らす少女。動物好き。リアリストで、早く卒業して社会に出ることを望んでいる。不器用ながらも藻屑と親交を深めるようになる。

一見すると脳天気な美少女の海野藻屑

東京から、山田なぎさのクラスに転校してきたボク少女。自分のことを人魚と言い張り、いつもミネラルウォーターを飲んでいる。実父の雅愛から日常的な虐.待を受けているが、本人はそれを「愛情表現」と称し、彼を庇うような言動をとっている。

物語舞台の地方都市が魅力

桜庭一樹の小説には「都会から離れた寂れた地方都市」がよく出てくるのが特徴。砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの舞台も地方都市で、都会っ子の海野藻屑に気後れする田舎者の山田なぎさ、という場面が繰り返し出てきます。

どこかうつろで味気ない地方都市の舞台が、作品全体のわびしさを引き上げています。

ただの友情とも百合とも違う2人の独特の距離感が素敵

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない評判評価面白い

「山田なぎさ。寒いね」
「これ着る?」
藻屑は安物の無地のカーディガンを宝物みたいに大事そうに受け取った。
藻屑がうれしそうに「ねぇ、この服もらっていい?」
「…だめ!」
「ちぇぇっ」
藻屑はふくれっ面をした。そしてまたミネラルウォーターをぐびぐび飲んだ。
あたしは初めて、あぁ、海野藻屑のほうがあたしより不幸なのだ、と気づいた。なんてかわいそうなのだろう、と思って、それまでの反発とか、あくまで金持ちの幸せな子だと思いこもうとしていたこととか、こんなやつに自分の気持ちは意地を張っていたこととか、そういう防波堤が一気に崩れた。そして海野藻屑のこと を初めて、友達だ、と思った。



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(小説の文章を抜粋)

漫画版がこれまた珠玉の出来

通常、小説の漫画化はハズレである場合の方が多いのですが、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」は運が良かった!

作中のどこか無味乾燥とした雰囲気を上手に漫画の世界に落とし込んでいるので、原作ファンも大満足の出来です。

商業的にも異例の成功を収めた傑作

2004年に富士見ミステリー文庫より文庫本が刊行される(帯文には冲方丁による推薦コメントが掲載されていた)。挿絵担当はむー。少女小説風の文体や萌え系の挿絵・表紙(単行本では挿絵は全て削除)とは裏腹に、非常にショッキングかつグロテスクなストーリー展開で、読者に衝撃を与えた。

そのため単発作品でありながら、2006年度「このライトノベルがすごい!」で3位になるなど、異例の快挙を成し遂げる。この小説で桜庭一樹は一般文芸界に注目されるようになる。

2007年2月に富士見書房から単行本が発売され、2009年2月に角川文庫に収録された(辻原登による解説が収録されている)。ライトノベル系文庫本発売後に単行本が発売され、その後に一般文庫本が発売されるのは、出版業界としては異例の措置である。

内容はサスペンスで、主人公とその兄が山に登りながら、これまでの出来事を回想していくという構成が取られており、徐々に衝撃的な事実が明かされる冒頭は評価が高い。

「好きって絶望だよね」は作品雰囲気を象徴する名セリフ

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない評判評価面白い

桜庭一樹の書く女の子は、良い意味でも悪い意味でも本当に魅力的ですね。作中の「好きって絶望だよね」って言葉がすごく心に残ってる。

思春期のもどかしさというか・・その心の表現方法が独特で、吸い込まれるような作品だと感じます。

少年少女と大人たち。理想と現実。そして・・思春期の感性。時にもろく。時に切なく。そして苦い・・そんな作品です。タイトルも不思議な感じで好きでした。




砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの原作小説は↓からどうぞ




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