プラネテス 幸村誠の描く宇宙での孤独と愛と夢の哲学漫画

プラネテス評判評価面白い

夢を目指す過程で味わう、理想と夢の間にある高い壁、挫折、貧困、不安。それは今も半世紀後も変わらない…。

月や火星の開発が当たり前になった2075年に、宇宙のゴミを拾って夢を目指す主人公の漫画です。夢や自己実現に興味はなくても、哲学的で深いストーリー内容は読者の人生に豊かな物を与えてくれるでしょう。

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プラネテスのストーリー

主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。




プラネテスの世界設定

時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。

しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。

また、地上の貧困・紛争問題は未解決のままで、宇宙開発の恩恵は、先進各国の独占状態にある。このため貧困による僻みや思想的な理由付けによるテロの問題も、また未解決である。

「いかに生きるか」を問われ続ける哲学的ストーリー

プラネテスストーリー

「いつか自分用の宇宙船を買う」という一介のサラリーマンには大きすぎる夢を持った故に「本当に自分なんかが夢を叶えられるのか」という不安の中で、強い意志を持ち成長していく主人公の姿に胸を打たれる。

夢を叶える中で今まで見えてこなかったものが見えてくる。「愛とは何か」「夢とは何か」「自分とは何か」。その疑問が徐々に晴れていくと、ハチマキはどんどん大きな人間に成長する。

「なぜ宇宙に出たいのか」「宇宙とはそもそも何か」「愛とは何か」もがき苦しみながら自分の答えを探すハチマキの姿は、胸にくるものがある。「自分は何を求めていて何をしたいのか」プラネテスを読んで非常に考えさせられた。

表題の「プラネテス」は古代ギリシア語で「惑う人」、転じて「惑星」の意味も持つ(英語で惑星を表す”planet”の語源)。作中には様々な「惑う人」が出てきて、それぞれの人生が描かれている。



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アニメ版も原作とは違った魅力をもつ傑作

2003年10月から2004年4月にかけて全26話がNHKにて放送された。
登場する宇宙服や宇宙船・諸装備も、製作当時に想定されていた宇宙開発事情に沿って大幅な考査が行われ、この辺りの描写もアニメ版の見所となっている。

2005年度には星雲賞メディア部門を受賞。傑作との呼び声も高い。

同作者のヴィンランド・サガもなかなかの良作

11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺を舞台に繰り広げられる、当時世界を席巻していたヴァイキングたちの生き様を描いた時代漫画である。

2008年の時点で累計120万部を突破した。2009年に平成21年度(第13回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞、2012年に平成24年度(第36回)講談社漫画賞「一般部門」を受賞している。

プラネテスの哲学的要素を薄くして、代わりにバトルシーンに力を入れるようになった、より万人向けの作品。

「悪魔のような男」と評される孤高の天才・ロックスミス博士

プラネテスロックスミス

木星往還船「フォン・ブラウン号」開発計画責任者。ゴロー曰く、「悪魔のような男(いい仕事をすると評した褒め言葉)」で、宇宙船開発に能力の全てを注ぐ、若いながらも極めて優秀な科学者。

しかし、開発途中で発生した大事故(死者324人、被害総額推定2兆ドル)により、多くのエンジニアを喪う事態に直面しても眉ひとつ動かさない、一見して非人間的とも取れる冷淡な一面も併せ持つ。しかし、一方で事実を事実として否定せず、自分の責任を他人に押し付けて逃げたり、言い訳を並べ立てるような見苦しいことは一切しなかった。世論、特に遺族からの辛辣な言葉をも正面から受け止める。

「フォン・ブラウン号」の成功こそが自身の責任の取り方と考えていた節も見られ、その落とし前はつけた。本人曰く、「宇宙船以外何一つ愛せない男」らしい。

「プラネテス」の中でブログ管理人が最も好きな登場人物です。天才であるがゆえに普通人とは全く別次元の華やかな人生を歩む一方、ロックスミス博士の強さにほとんどの人がついてこれないという天才独自の孤独に苦しむ「惑う人」の一人。彼のもつ業が顕在化したともいえる作品の終盤の雰囲気はもの悲しくて強く心に残ります。




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