虚淵玄 重くてシビアな話が得意のまどかやファントムの作家

虚淵玄特徴作風解説

PC用美少女ゲーム界に「燃えゲー」という新ジャンルを興し、革命を起こしてしまった有名ライターの虚淵玄(うろぶち げん)。彼の存在は美少女ゲーム界のその後の流れを変化させるほどになりました。

そして、大ブームを起こした絶望系魔法少女アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の脚本を担当したことで、虚淵玄はPCゲーム界のみならず、アニメ脚本の世界でも重鎮として頭角を現すことになりました。ライター・小説家・脚本家の虚淵玄の魅力をお伝えします。

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虚淵玄とは?

ゲームが持つ表現の幅に確信を得てニトロプラスに入社。同社のデビュー作となる『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』などのシナリオを手がける。

鬼哭街』以後は『”Hello, world.”』では企画原案、『斬魔大聖デモンベイン』では監修を務めるなど、製作統括者的な役割を任されていることが多くなっていたが、『続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-』で『沙耶の唄』以来約4年ぶりにゲームのシナリオを手がけた。

2006年から2007年にかけて、TYPE-MOONとの共同プロジェクト『Fate/Zero』の執筆を担当。

アニメ『ブラスレイター』でシリーズ構成・脚本を担当して以降は、アニメ作品のシナリオにも関わるようになり、2011年の『魔法少女まどか☆マギカ』で知名度を大きく上げた。

好きなPCゲームは『少女魔法学リトルウィッチロマネスク』など、作り手の欲望がむき出しの作品を好んでいる。

大槍葦人 繊細かつ儚い画風で少女を描く独特のイラスト
美少女のイラストなのに芸術的。繊細さと高級感が伝わってくる、他に類を見ない独特で魅力的な絵柄。そして服や家具への強いこだわり...

虚淵玄の仕事の中で有名なもの

ゲームシナリオ担当作品

  • Phantom -PHANTOM OF INFERNO-(2000年、ニトロプラス)
  • 吸血殲鬼ヴェドゴニア(2001年、ニトロプラス)
  • 鬼哭街(2002年、ニトロプラス)
  • 沙耶の唄(2003年、ニトロプラス)
  • 続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-(2007年、ニトロプラス)
  • とびたて!超時空トラぶる花札大作戦(2012年、TYPE-MOON) – 「卑劣必勝ハズバンド」「優雅なる愉悦倶楽部」シナリオを担当。

アニメシナリオ担当作品

  • Phantom -PHANTOM THE ANIMATION- (2004年、ケイエスエス製作、シナリオ原案)
  • ブラスレイター (2008年、ゴンゾ・ニトロプラス共同製作、シリーズ構成、脚本:10,11,12,15,16,17,22,23話)
  • Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 (2009年、ビィートレイン制作、脚本:6,18,25話)
  • 魔法少女まどか☆マギカ (2011年、シャフト制作、シリーズ構成、脚本:全話)
    • 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語 (2012年、シャフト制作、脚本)
    • 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語 (2012年、シャフト制作、脚本)
    • 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 (2013年、シャフト制作、脚本)
  • Fate/Zero (2011年、ufotable制作、原作)
  • PSYCHO-PASS サイコパス (2012年、Production I.G制作、ストーリー原案、脚本)
    • PSYCHO-PASS サイコパス 2 (2014年、タツノコプロ制作、企画監修)
    • 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス (2015年、Production I.G制作、ストーリー原案、脚本)
  • 翠星のガルガンティア (2013年、Production I.G制作、原案・シリーズ構成・脚本)
    • 翠星のガルガンティア 〜めぐる航路、遥か〜 (2014年、Production I.G制作、ストーリー監修)

小説

  • 鬼哭街
  • 白貌の伝道師(2004年12月29日発売)
  • ブラック・ラグーン(原作:広江礼威)
  • アイゼンフリューゲル
  • Fate/Zero
    • 第四次聖杯戦争秘話(2011年1月12日発売)
    • 英霊参集(2011年2月9日発売)
    • 王達の狂宴(2011年3月10日発売)
    • 散りゆく者たち(2011年4月7日発売)
    • 闇の胎動(2011年5月10日発売)
    • 煉獄の炎(2011年6月10日発売)



虚淵玄の作風

虚淵玄の作風特徴

恋愛や萌えを前面に押し出す他の一般的なPCゲーム作品とは対照的に、重く暴力的な描写やアクションシーンを得意とする。

本人は「心温まる物語を書きたい」と心の内を『Fate/Zero Vol.1』や『白貌の伝道師』のあとがきの中で語り、『キューティーハニー』を例に挙げて「愛の戦士」を自称している。しかし、ストーリーを突き詰めると「バッドエンド」になってしまうといい、自身のこの傾向に悩んで、一時は筆を折ることも考えていたと発言しており、その時期に書いた『Fate/Zero』は立ち直る切っ掛けになったという。

シナリオライターとしての虚淵玄を語る上で切り捨てられないのが「陰鬱なストーリー展開」であり、特に各人が最善を尽くした結果ドツボに嵌るような展開や「肉体の死と引き換えの魂の安息」等を多く手がけている。

また、彼の描く陰鬱な展開はラストシーンの「なんでもない日常の素晴らしさ」を引き立たせる為に描いてる事が多く、「翠星のガルガンティア」や「楽園追放」ではライトな作風も披露している。



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Phantom(ファントム)…虚淵伝説の始まり

ファントムPHANTOM OF INFERNO虚淵玄

アメリカ合衆国全土を震撼させている謎の暗殺者「ファントム」は、現場に一切の物証を残さないためにその犯人像を特定できず、事件解決の目処は一向に立たずにいた。
そんな中、 観光で一人アメリカを訪れた日本人の少年が、とある事件を偶然目撃したために拉致されてしまう。目覚めると、目の前にアインと名乗る一人の少女がいた。少年は彼女から殺し屋となるよう告げられる。

発売当時のPCゲーム業界では常識外とされた、恋愛そっちのけのハードボイルドアクションシナリオ。重厚でどこか切ないシナリオが大受けし、その後「燃え系」と言われる一大ジャンルがPCゲーム界誕生してしまった。結果的に、虚淵が歴史の流れを変えてしまったのかも。実は繊細なメンタルの超一流暗殺者・アインが可愛い。

Fate/Zero…あのFateの公式二次創作小説で人気爆発

Fate/Zero虚淵玄

日本の地方都市・冬木市では、七組の魔術師マスター達と、その魔術師によって召喚された伝説上の人物(英霊)を使い魔とするサーヴァントによる「聖杯戦争」が繰り返されている。聖杯には、戦いの勝者となった魔術師の願望を叶える力があるとされ、これまで三度の聖杯戦争が行われているが、いずれも聖杯の力を行使できた者は皆無であった。
1990年代の秋、四度目の聖杯戦争が始まる。主人公・衛宮切嗣は、名家アインツベルンの委嘱を受け、セイバーのサーヴァントを召喚し、妻のアイリスフィール・フォン・アインツベルン、従者の久宇舞弥とともに聖杯戦争に身を投じる。切嗣は過去の経緯から、聖杯による世界平和の実現を切望し、そのために非情に徹する覚悟を決める。

魔術師でありながら銃や爆薬といった近代兵器を好んで使う衛宮切嗣の活動が虚淵の得意ジャンルとマッチしている。文章が読みやすく、なおかつかっこいい。アニメ版は高い人気を誇り商業的に大成功した。ただ、全体的にドライな作品雰囲気で、奈須きのこ独特のぬめぬめしてどこか気味が悪いような作品雰囲気(褒め言葉です)を再現することはできなかったように感じられる。

魔法少女まどか☆マギカ…表舞台での成功を決定づけたアニメ

魔法少女まどか☆マギカ虚淵玄

願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描く。
本作はすでに類型が確立している魔法少女ものというジャンルに新たな切り口を導入することを意図した作品であり、題名に魔法少女を冠してはいるが、いわゆる魔法少女ものというよりも魔法少女をモチーフにしたダーク・ファンタジーとしての作風が色濃い。「マギカ (Magica)」は、「魔法の」を意味する形容詞「magicus」の女性形。
物語は鹿目まどかが巨大な怪物に破壊された市街地で傷つきながら戦う少女暁美ほむらを目撃し、白い動物のような生き物キュゥべえから「僕と契約して、魔法少女になってほしい」と告げられる夢を見るところから始まる。そのすぐ後にほむらはまどかと同じクラスに転校生として現れ、ほむらはまどかに「魔法少女になってはならない」と警告を行う。そして第1話後半ではまどかと友人の美樹さやかが魔女の結界に迷い込み、2人はそこで魔法少女の巴マミと出会う。

魔法少女まどか☆マギカ 少女達の希望と絶望の物語のアニメ
2011年1月から深夜アニメとして放送され、異色の人気を集めた「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズ。 どんな願いごとでも...

マミさんがいきなりマミったり、さやかが恋愛関係で自滅して悲惨な道をたどることになったりして、従来の魔法少女モノらしからぬ凄惨なストーリー要素と、魅力的なシナリオで大人気になった。PCゲームという一部の人間の間でのみ愛好される裏舞台的なジャンルから、アニメという消費者の数が桁違いの表舞台で虚淵玄の名前を世に知らしめる起爆剤となった。
物語に収拾をつける役割をになった主人公・まどかは、全キャラクターの中で最も悲惨で過酷な運命を背負うことになってしまった。




おまけ:ブログ管理人が一番好きな虚淵作品「鬼哭街」

「人間の脳の情報を愛玩用アンドロイドのメモリー装置に切り取り&貼り付けしてアンドロイドに人間味を出す(この際に人間は廃人化する)」というイカれた娯楽が横行する、未来の闇社会が舞台。文章が凄くかっこいいです。妹に振り回され続ける主人公・兄様が哀れすぎる…。

2017年冬アニメの視聴継続中の作品 第1位!




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