統合失調症…妄想や思考が流出する錯覚等の症状とその原因

統合失調症症状特徴解説

自分が国家や秘密組織やストーカー集団に監視されている…。そんな妄想を抱くことが特徴の精神病「統合失調症」。うつ病やパニック障害ほどの知名度はなくとも、ネット上ではわりとよく聞く病名です。

統合失調症とは何なのか?どういう症状をきたすのか?統合失調症について調べてまとめました。

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統合失調症とは?

統合失調症とは

かつては「精神分裂病」と呼ばれた病気。

発病のメカニズムや原因も諸説ありきっちり解明されているわけではないが、本人の素因と環境が両方関係するといわれている。

思考がまとまらなくなったり、幻覚や幻聴、妄想にとらわれて社会生活を送る事が困難になってくるが、発病の明確な境目がわかりにくく診断も難しい病気のため幻覚などがある程度進んでからやっと診断がついたり、本人に病気である自覚(病識)がなくなかなか病院へ連れて行けないという問題も度々起こる。




統合失調症の症状

統合失調症症状特徴

統合失調症の症状は主に「妄想」「自己と他者を区別することの障害」の2種類があり、それに「感情面でのエネルギー低下」が加わる。

ありえないことを信じ込んでしまう「妄想」

  • 被害妄想:「近所の住民に嫌がらせをされる」「通行人がすれ違いざまに自分に悪口を言う」「自分の体臭を他人が悪臭だと感じている」などと思い込む。
  • 関係妄想:周囲の出来事を全て自分に関係付けて考える。「あれは悪意の仄めかしだ」「自分がある行動をするたびに他人が攻撃をしてくる」などと思い込む。
  • 注察妄想:常に誰かに見張られていると感じる。「近隣住民が常に自分を見張っている」「盗,聴器で盗聴されている」「思考盗.聴されている」「監視カメラで監視されている」などと感じる。
  • 追跡妄想:誰かに追われていると感じる。
  • 心気妄想:重い体の病気にかかっていると思い込む。
  • 誇大妄想:患者の実際の状態よりも、遥かに裕福だ、偉大だ等と思い込む。
  • 宗教妄想:自分は神だ、などと思い込む。
  • 嫉妬妄想:配偶者や恋人が不貞を行っている等と思い込む。
  • 恋愛妄想:異性に愛されていると思い込む。仕事で接する相手(自分の元を訪れるクライアントなど)が好意を持っていると思い込む場合もある。
  • 被毒妄想:飲食物に毒が入っていると思い込む。
  • 血統妄想:自分は天皇の隠し子だ、などと思い込む。
  • 家族否認妄想:自分の家族は本当の家族ではないと思い込む。
  • 物理的被影響妄想:電磁波で攻撃されている、などと思いこむ。
  • 妄想気分:まわりで、なにかただごとでないことが起きている感じがする、などと思いこむ。
  • 世界没落体験:妄想気分の一つ、世界が今にも破滅するような感じがする、などと思いこむ。

自分の思考と他人の思考を区別できなくなる

  • 考想操作(思考操作):他人の考えが入ってくると感じる。世の中には自分を容易に操作できる者がいる、心理的に操られている、と感じる。進むと、テレパシーで操られていると感じる。
  • 考想奪取(思考奪取):自分の考えが他人に奪われていると感じる。自分の考えが何らかの力により奪われていると感じる。世の中には自らの考えがヒントになり、もっといい考えを出すものもいると感じる。進むと、脳に直接力がおよび考えが奪われていると感じる。
  • 考想伝播(思考伝播):自分の考えが他人に伝わっていると感じる。世の中には洞察力の優れたものがいると感じる。その人に対して敏感になっている。進むとテレパシーを発信していると感じる。
  • 考想察知(思考察知):自分の考えは他人に知られていると感じる。世の中には自分の考えを言動から読めるものがいると感じる。進むと、自分は考え を知られてしまう特別な存在と感じる。自らのプライドを高く実際を認められずに、被害的にとらえてしまう。進むと、考想が自己と他者との間でテレパシーの ように交信できるようになったと考え、波長が一致していると感じる。

意志力全般が低下する「感情面でのエネルギー低下」

  • 感情鈍麻:感情が平板化し、外部に現れない。
  • 疎通性の障害:他人との心の通じあいが無い。
  • カタレプシー:受動的にとらされた姿勢をとりつづける。
  • 緘黙:まったく口をきかない。
  • 拒絶:面会を拒否する。
  • 自閉:自己の内界に閉じ込もる。
  • 常同的思考:無意味な思考にこだわり続けている。興味の対象が少数に限定されている。
  • 抽象的思考の困難:物事を分類したり一般化することが困難である。問題解決においてかたくなで自己中心的。
  • 自発性の低下:自分ひとりでは何もしようとせず、家事や身の回りのことにも自発性がない。
  • 意欲低下:頭ではわかっていても行動に移せず、行動に移しても長続きしない。
  • 無関心:世の中のこと、家族や友人のことなどにも無関心でよく知らない。


映画の中へ迷い込んだような統合失調症の奇妙な世界観と症状
ありえないような妄想を真実と信じ切ってしまう「統合失調症」は100人に1人というなかなか高い割合で発症するとされ、また、うつ...

統合失調症の原因

統合失調症の原因理由

統合失調症の原因は、いまだに解明されていません。入学や就職、結婚などの人生の岐路で発症する例が多いとされていますが、それらは発症する契機であっても原因ではないと考えられているためです。

同じような人生の岐路(転機)を経験しても、発症する人としない人がいることからも、転機が統合失調症の直接の原因ではないことが解ります。

遺伝などの素因(遺伝・人種・年齢・性別などによる素質)と、心理的・環境的要因(ストレスなど)が複雑に影響し合って発症に至るのではないかという考えが、現在では最も有力な仮説とされています。

統合失調症は約100人に1人の割合で発症する、決して珍しい病気ではありません。



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統合失調症になりやすい性格

統合失調症性格特徴傾向

非社交的
無口
控えめ
生まじめ
閉じこもりがち

上記に加え、

1)・傷つきやすい繊細さ
・内気
・小心
・神経質  ……などの過敏な傾向。

2)・無頓着
・冷淡
・怠惰
・人の良さ ……などの鈍感傾向。

これらが色々な割合で混在しています。

このほか、極端なものとしては統合失調症質と呼ばれる性格的な特徴の方もいます。これは、「孤独・人間嫌いで、ひねくれ・偏屈・頑固・自己中心的で疑い深く、すべてに自分を関連付け、被害的になる」などです。このような性格傾向をもつ方は、統合失調症の発症の引き金になりえる生活や仕事面でのストレスに特に注意が必要です。

統合失調症患者はその症状を発症する以前から(さかのぼると幼少期から)、認知機構の特異な歪みをもっていると言われています。また、患者と同様の認知機構の歪みを、統合失調症の患者の家族も持っているとの指摘があります。

統合失調症の方は、何らかの認知機能の歪みという素因を持った人が、環境の影響で強化されながら統合失調症的な生活様式を形成していくなかで、彼らなりの防衛機制が破綻した時に発症するのではないかと思われます。




漫画で統合失調症をすんなり理解しよう

ブラックジャックによろしく統合失調症

漫画「ブラックジャックによろしく」の主人公・研修医の斉藤の次の研修先は精神科病棟。
そこで斉藤は小沢という統合失調症患者に出会う。
彼は日々を生真面目に生きて来たのに、バイト先でお金を盗んだ疑惑をかけられ、幻聴が聞こえ始め、統合失調症として入院した経歴の持ち主。
彼としっかり向き合う事により、研修医斉藤は自身の精神疾患に対する差別意識と向き合う事になる。

統合失調症の症状や原因は複雑で理解するのは容易ではありませんが、上記の漫画「ブラックジャックによろしく」の精神科編で統合失調症の症状や原因を分かりやすく解説してくれるのでおすすめ。

「ブラックジャックによろしく」は著作権フリーになっている珍しい漫画なので、ネット上の色々な場所で無料で読むことができます。



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