なぜ漫画家は漫画家を辞めるのか?…出版社による搾取や困窮

漫画家辞める引退理由

「これほどの才能とオリジナリティーが有ってもダメなのか……」とうなだれてしまうことがブログ管理人にはよくあります。ファンになった漫画家が、ある時点からまったく新刊を出さなくなる状況に気づいた時です。

漫画家が漫画家を辞める理由について調べてまとめました。

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漫画家に一番必要なのは「運」

漫画家運必要

以前、さいとう・たかを先生(ゴルゴ13の作者)にインタビューしたとき、こうおっしゃっていましたね。さいとう先生に「マンガ家になるためには、何が一番重要ですか?」と尋ねたんです。そしたら先生の答えが、

「運ですね」

というものでした。マジメな顔して。思わず俺が「え?」と聞きかえしたら、先生、

「才能があるというのは、前提の話であって。この世界に入る以上、才能なんかあって当たり前なんです。それ以上に、デビューするとか、頭角を現すとか、生き残るなんてのは、もう才能を超えた……運としか言いようがない。才能があるのに、運がないばかりに消えていった人を、私はたくさん見てきましたから……」

と、しみじみとおっしゃっていたのが印象に残ってます。遠い目をして。

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漫画家が漫画家を辞める典型的パターン

漫画家引退パターン

漫画家が引退・断筆する最多のパターンはおそらく「お金が無いから」でしょう。

漫画家というのはとても夢のある職業。ところが、夢だけでは、人はお腹を満たすことができません。昔から売れない漫画家はアルバイトで何とか食いつないでいるという人が多かったものですが、昨今の出版不況により、彼らを取り巻く状況はますます厳しくなってきています。

原稿料がダウンする一方、作品の質は向上を求められる一方。原稿料だけではとても生活していけなかったり、あるいは、原稿の質を上げたくても経費がかけられなかったりで、漫画家の道をあきらめる人は、残念ながら非常に多いようです。

雑誌での連載を勝ち取るために出版社に渾身の漫画を持ち込んだとしても「今の時代の流行に合わない」「うちはもう連載作家の席がいっぱい」「他にもっと面白い連載があるから」などといった理由で連載契約が結べず、無収入の日々が続けば、漫画家をやめてアルバイトをするなり就職活動するなりするしかなくなります。

漫画家が語る出版社が漫画家から搾取する現行システム

出版社が漫画家から搾取

子供の頃からの夢だった漫画家。35になった今、ホント割にあわねーなって思う。

好きで選んだ道だけどこんなに割に合わないとは思わなかったよ。

ジャンプですら今や新人単行本初版は3万。短期打ち切りだと3巻で9万。360万だよ、印税。

必死こいてあらゆる新人と戦って勝ち抜いて、1/10000とも言われる連載権勝ち取って。それで360万。

景気の良かった20年前なら3巻打ち切りでも1巻10万、30万部出たから1200万持って帰れた。

最悪でもそれならまぁ、頑張る価値はあったと思う。1000万あれば飲食店だって開ける。でも今や360万。馬鹿じゃねーの。

編集は原稿料加味して(3巻分で原稿料5,600万くらい)年収1千万超えるよ!とか言ってるけどそれ全部アシ代に消えるからね。

過去と違って絵のレベルは格段に上がり、密度も手間も激増。手塚の頃と一緒にすんなよ。絵の密度見比べろボケ。



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マンガ業界に輝きがなくなって騙される若者も減ってきたからアシスタントも全然捕まらないしヘタクソでもそれなりに金かかる。修行とかで買い叩ける時代じゃなくなった。

デジタル化で初期投資額も激増。パソコン揃えりゃアシ一人に最低10万かかる。で、連載終わったら何の価値もないゴミスペックだけが大量に残るわけだ。

でも原稿料は変わらない。ジャンプは新人ページ一万。全然ペイできないっつーの。足りない分は激減した印税で補填。悪魔か。お前ら編集の給料は一切変わってないくせに。

出版不況を単行本新刊冊数を倍に増やして自転車操業したせいで一冊辺りの発行部数は減り、ヒット率も減り(単純計算で一番景気良かった1995年より3倍も売れづらくなってる)そのつけは全部作家に還元。本当にありがとうございます。あのでっかいビルに爆破テ/ロ起きなかったらいいですね。

で雑誌も赤字だからってこれからはWEB。ワンパンマンが当たったから飼い殺してきた新人大量投入で数撃ちゃ当たる作戦。ジャンプ+にマンガボックス。新人の怨嗟の声が鳴り響いてるよ。

でもこれでもジャンプは一番マシな方。これがホントこの業界の先のなさとエグさを思い知らされる。

とある月刊誌とかだと原稿料7000円だってな。さらにはそこの単行本初版6000部。

やっすい原稿料でアシも最低限しか雇えず漫画漬けになって若さも健康も友人も恋人もあらゆるものを犠牲にして1年かけて3巻出して印税70万円。すき家でバイトした方がマシだろ。

しかも読まれねぇ。6000部とか。同人誌レベル。ただでネットでばら撒いたほうが閲覧多いし感想ももらえる。

何のために書いてんのかって思うんだけど多分ほとんどの場合「後に引けない」だけ。

マンガ書いてる奴なんて大体がコミュ症で、学もない、社会不適合の塊。年を食えば食うほどその乖離幅は膨らんでいってマンガ以外に何もできなくなる。それを編集もわかってるから買い叩いてくる。

マンガ技術なんて白黒の絵を早く描くだけで潰しきかないしな。(アニメーターは作画技術が汎用的だから潰しがきく)他に出来る事は何もない。沈みゆく泥船に捕まってアップアップする事しかできない。

でもホントさ出版不況のツケをただただ作家に押し付けてる現状はさ 絶対恨み買ってると思うよ。んでそれは今ドンドン膨らんでいってると思う。

でっかいビル、いいですね。年収1000万、いいですね。爆破されたら作画資料撮りにいかないとな。




復活が望まれる、市場から失われた貴重な漫画家たち

漫画家引退

絵が可愛くて話の雰囲気も好み。2010年から新刊が出ず…。

独特の可愛い絵と毒のあるキャラを描ける希有な漫画家。2012年から音沙汰無し…。

漫画と、作者発案のダンボーグッズがあまりにも売れすぎたせいで、印税収入やグッズ売上でちまちまと漫画を書く必要が無くなってしまった例。年に2~4回しか作品が掲載されない。成功しすぎて半ば引退した人気漫画家は多い。

2015年11月に待望のよつばと!13巻が発売予定。

よつばと!…ダンボーフィギュアを生んだ日常系漫画の最高傑作
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コメント

  1. A より:

    初めまして。
    昭和時代に漫画を読んでいた古~い世代の者ですが場外からヤジの一言。

    >過去と違って絵のレベルは格段に上がり、密度も手間も激増。手塚の頃と一緒にすんなよ。絵の密度見比べろボケ。

    と仰いますが、はっきり言って今の漫画家の絵が昔に比べてレベルが高いとも密度が高いとも思えません。逆じゃないでしょうか?私は絵を描きますが、昔の漫画家の絵にはうならされるものがありましたが、今のそれはほとんど全くという感じです。デッサンだって明らかに下手になってますし、どっかの漫画学校かなんかでならった、定型化した描き易そうなものばかりで、絵として昔に比べてレべルが高いとはとても言えません。絵から漫画に入るのではなく、文学や映画などに関わりを持つのでもなく、漫画は総合芸術だと言いつつも、漫画家志望の人が漫画の世界ばかりに拘泥し、漫画の模写から入って漫画を描いてるからこうした状況になるのではないでしょうか。子供の絵まで最近はアニメ風に均質化してきていますしね。エントロピーの法則、あるいは近親.交/配の弊害って奴でしょう。

    • ブログ管理人 より:

      以前の自由な作風で芸術的な側面をもっていた漫画から、時代と流行の変遷と共に漫画業界が商業主義路線へと移り変わった結果でしょう。
      大衆のウケを得て発行部数を伸ばすには、絵でもストーリーでも、マニアックでニッチな路線を狙うのではなく、その時その時の共通認識を刺激する「お約束」を踏襲するのがどうしても必要になってくるかと思います。

  2. A より:

    漫画が商業主義なのは今も昔も同じではないでしょうか(ガロ等の例外を除く)。
    かつてはそうした中で、手塚治虫のような「新しい様式」を生み出す才人が出現していったのですが、今の若人にはそうした勇気や才能がないのか、あっても潰されてしまうのでしょうか。お約束を守っていたらいつまでたっても波乗りサーファーであって、新しい波は作れません。

  3. トリ より:

    身内がもと漫画家です。
    だいたい書かれているとおりだと思います。
    全員才能ある変人なのは当然です、勝負は運です。
    身内は幸運にも軽いヒット作まで行きました。しかし次が無かったです。
    やめたって退職金も失業保険もありません。
    なるのでしたら漫画を作る側ではなく、出来上がったものにけちつける側が良いと思います。