漫画家という仕事が超過酷な4つの理由…同業者との才能の差

漫画家苦労過酷大変

オタク系の趣味をもつ人が憧れることの多い「漫画家」という仕事。自分の創り出した世界が何万人・何十万人という読者に愛され、さらには社会について個人的に訴える隠しメッセージを作品の中へ込めることも可能。「好きな漫画を描いてお金がもらえていいなー」と思うはずです。

漫画家が描く「漫画を作る過程を暴露した漫画」は面白いとよく言われますが、そういう漫画家漫画を読んでいると、とんでもなく過酷な生活や収入の不安定さや打ち切りの恐怖が見え隠れします。漫画家の大変さについて調べてまとめました。

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漫画家はそもそも連載作家デビュー自体が至難

漫画家苦労過酷大変

考えて欲しい。年間何人の新人がデビューしているか。
一つのメジャー誌だけでも、月一度の新人賞と年二回の大きな漫画賞があって、年間40~50人ほどの新人が賞を受賞し、そのうち半分ほどは本誌あるいは増刊でデビューしている。
業界全部で合わせると少なくとも年間400人以上の新人がデビューしていると思う。

ところが普通、新人はデビュー作が一本載ったからといってそのままその作品を連載できるわけではない。
連載できるのは、そのデビュー作が読者にある程度の人気があった場合、つまり、読者アンケートをとって上位にいった場合。
もしくは、原作つきの新しい作品の企画で編集者から声がかかり、編集会議でめでたくその企画が通った場合である。
それ以外の新人は、デビュー作が載っただけで消えてしまう。

年間400人デビューしても、その関門を通り、連載中の人気漫画家を押しのけて新連載できるのは十分の一の40人。
しかもその作品がアンケートで人気がなければ、ワンクール12週で打ち切られる。
ここでさらに何人もの新人が厚い壁に阻まれ、消えていく。

この関門を通って、デビュー即長期連載する人気漫画家になれるのはさらに十分の一の4人ほど。
年間400人デビューしても、誰でも名前を知っているような人気漫画家になれるのはたった4人なのだ。
実に過酷だが、これが現実である。

連載をとれなかったら、新しい作品で勝負するしかない。
連載しても人気が出なかったら、また新しい作品を考えるしかない。
デビューした後の大半の漫画家たちが、こういう状況に置かれるのだ。しかも新人は後から後から続々デビューしてくる。

生活するためには、お金を稼ぐしかない。だからアシスタントをやったり、イラストやカットなど他のアルバイトをやる傍ら、必死で連載を目指しているのである。
デビューはしたものの、その後鳴かず飛ばずで結局漫画をやめて他の仕事をする人の数は、だからすごく多いのだ。

上記は、あくまで新人賞を受賞して商業漫画家としてのスタートラインに立てた人の話。実際は、商品として通用しさらに審査委員達をうならせる「受賞できる水準の漫画」を描き上げるだけでも大変難しい。

さらに、受賞後も、新人「新作のネームができました」→編集者「ボツ」→新人「新作のネームができました」→編集者「ボツ」→新人「新作のネームができました」→編集者「ボツ」→新人「新作のネームができました」→編集者「ボツ」…・という、いじめとしか思えない飼い殺し状態のまま何年も放置されるケースもよくあるため、現実的な難易度はもっともっと上。

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絶えずネーム作成と締め切り日に追われる恐怖感

漫画家苦労過酷大変

机に向かって絵を描き続けるのは、もうシナリオやネームなどのネタが決まっている段階です。そこに辿り着くまでの工程は、漫画家が最も頭を悩ませる部分のひとつです。

なぜなら、ネタは絵よりも重要になるからです。

漫画史に残るようなヒット作でも、「絵はあまり上手くない」とか「まるで下書きみたいなラフな絵」といわれるものは多くあります。それでも、人々に賞賛されるのは、ストーリー作りが抜群に上手であったり、魅力的なキャラクターが登場したりするからです。

これらのヒットを見てもわかるように、漫画においてネタというのは絵以上に重要なのです。

とはいえ、ネタを考えるのにも大変な苦労があります。毎日、ネタのことで頭がいっぱいになり、この段階でノイローゼになってしまう漫画家も少なくはありません。

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「みんなが好きなモノ」という不明瞭で不確実なモノを常に模索し続ける辛さ

漫画家苦労過酷大変

万人が感動したり、好んだりするストーリー・キャラクターを生み出すのは至難です。そういった万人受けするモノをずっと書き続けなければならないという前提からして、「自分の好きなモノを好き勝手に描けばいい」という職業ではないと気づかされます。

いわば、作品を雑誌上で1回発表するごとに毎回新人賞や漫画賞のコンテストに応募しているような状況です。審査員である全国の読者達のウケが悪ければアンケート結果が悪化し、しばらくすれば打ち切り。

「こうすればウケる!」という公式・公理めいたものは、漫画家個人が試行錯誤の末に発見することはあっても、漫画家達の間では共有されていませんし、各々の漫画家の絵柄や強み・個性の違いから、「漫画家なら誰でも使える汎用的で便利な公式」などのようにはなり得ません。

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漫画家それぞれの才能の大小があまりに違う世界

漫画家仕事スケジュール

大人気少年漫画「ワンピース」の作者の尾田栄一郎先生の仕事スケジュール。週刊連載なので1週間びっしり仕事で、本来は休日用の日曜日まで仕事。もはや人間とは思えません。

漫画家仕事スケジュール

そして「ドラゴンボール」で超人気を獲得し続けている漫画家の鳥山明先生。Dr.スランプ連載時代も凄いが、それにも増してドラゴンボール連載時代が異常。さらに、鳥山先生はこれらの連載と同時並行して人気RPGドラゴンクエストのキャラクターデザイン・モンスターデザインの仕事や、Vジャンプでの漫画連載を行っていたのだから人間離れしすぎ。

鳥山明 高画力とデフォルメ絵が魅力のわくわくするイラスト
もはや国民的漫画として不動の地位を築いている「ドラゴンボール」の作者にして、国民的RPGドラゴンクエストシリーズのキャラクタ...

漫画家苦労過酷大変

ブログ管理人が思うに、ひとくちに漫画家といってもその才能のグレードや生産能力はピンからキリ、見た目は同じ人間でも、中身の能力は手のひらサイズのネズミの身体能力から見上げるほどの大きさの恐竜の身体能力くらいまで差があるのではないかと思っています。

生まれ持った基本スペックの時点で魅力的なストーリーやキャラクターをどんどん生産できるので、あとは根気と体力だけが問題になる作家。生まれ持った基本スペックの時点でどんなに頑張ってもあまり面白くない漫画を少量しか生産できない作家。その両者が、同じ商業漫画の戦場に並んでつぶし合う世界です。残酷なまでに、生まれつきの才能の差がものをいう世界です。




おまけ:ブログ管理人の好きな漫画家漫画「アシスタント!!」

ネガティブな性格の漫画家に、主人公の女の子がアシスタント(※漫画のベタ塗りやトーン貼りや買い出しなどをする仕事)としてアルバイトをするギャグテイスト漫画。忙しさのせいで漫画家がいかに不健康な生活を送っているのかがよく分かる。



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