ラノベ業界やばい…異世界FT物ばかりで進化の多様性が喪失

ラノベ業界やばい…異世界FT物ばかりで進化の多様性が喪失

最近ライトノベル

小説投稿サイト「小説家になろう」から書籍化される小説や、その書籍がアニメ化されるのは「異世界ファンタジー」という物語ジャンルが非常に多い状況です。

ライトノベル業界で異世界ファンタジー作品が増えすぎることによる悪影響の側面について調査したので、分かったことを報告します。

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出版業界人がこっそり語る「失われたラノベの多様性」

ニート一発逆転

話し手の方は、出版社の人間として、90年代から00年代を経て現代までの作家と交流があった、と明かしています。

ネット上で、ライトノベル業界の現状について教えてくれていました。

以下に、お話を要約します。

昔のライトノベル業界(=冲方丁さんや古橋秀之さんがラノベ業界を牽引していた時代)

  • 「面白ければ何をやってもいい」という自由な時代だった
  • この時代はまだ「ライトノベルのイメージ」がはっきりとは決まっておらず、「対象が中高生」「漫画のような題材を扱った小説」というゆるい決まり事の中で、おのおのが独自のライトノベル像を追及できた



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今のライトノベル業界




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  • 面白い作品なのにヒットしない作品もごろごろあり、何がヒットするのか分からずに完全に手探り状態にある
  • ラノベ業界で流行らしい流行が生まれなくなってから久しくなり、業界側でも読者の需要が分からなくなっている
  • 一部のレーベルでは萌え風味のファンタジー(自身のレーベルが蓄積している萌えのノウハウと、根強いファン達がいるであろうファンタジーの組み合わせ)で、手堅く売上を確保しようとしているが、それではブームは作れない
  • 話し手の方が講座をしに訪れた専門学校では、専門学校生が「今のライトノベルは、やってはいけないこと・守らなければならないことがある」と話し、「カテゴリーエラー」という言葉をずいぶん気にしていた
  • 最近では、ラノベ業界は異世界転生や俺TUEEE系の小説が出てくる「Web小説」にこぞって手を出している。その理由は、「~~だから売れている」「~~だから人気がある」というヒット要因が、Web小説の場合ははっきりしているように見えるから

話し手の出版業界人の方は、「最近のライトノベル業界は、ライトノベルはこうあるべき、という型にはめようとする動きが見受けられ、業界が窮屈になり、業界が進むべき方角を見失っているように思えてならない」と警鐘を鳴らしています。




ラノベ分野で異世界ファンタジーが大流行している理由

最近ライトノベル

現代のラノベ分野が「異世界ファンタジー」ばかりの理由

  1. 「レベル」「スキル」「職業」「属性」「ステータス」といったゲームのRPGに含まれる要素はゲームが好きな若者世代に慣れ親しまれていて受け入れやすく、そういうRPG的要素を自然に物語に組み込める分野が「異世界ファンタジー」だから
  2. 「小説家になろう」などのアマチュアの書き手にとっては、時代考証が不要で多少の理不尽な作中現象も「ファンタジー世界だから!」でごまかせる「異世界ファンタジー」という分野が敷居が低くて書きやすい
  3. 「機械文明が発達した現代で育った主人公」が物語当初から活躍できて読者が爽快感を味わえるのは「現代人が、ファンタジー世界へ転移・転生した」というストーリーが好都合だから



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現代のエンターテイメントに強く求められている要素
  • 複雑さ・とっつきにくさを排除した「わかりやすさ」
  • 圧勝・快勝・成り上がりのような「受け手の消費者が気持ちよくなれる展開」
  • 「アマチュアでも作品制作ができて、提供者側へ回ることができる」

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ラノベの「異世界ファンタジー」分野では、RPG的世界観を下地にした物語が「わかりやすさ」となります。

「現代知識をもった主人公が、中世ヨーロッパくらいの文明段階の異世界に転生・転移すること」で、現代知識を活用したり神様から授かったチート能力を使って圧勝を納めることが「受け手の消費者が気持ちよくなれる展開」となります。現代の小説・アニメ・漫画のようなエンタメ分野では「泥くさい努力描写」は好まれません。このことが良いか悪いかは別として、1つの時代の流れとして「長ったらしい努力の過程を排除した、すぐに受け手が気持ちよくなれる内容」が大衆に求められています。

さらに、「小説家になろう」や各種SNSのように「ネットを使った作品発表の場」が充実し、アマチュアが制作側へと回りやすくなった現代では、「アマチュアでも作品制作ができて、提供者側へ回ることができる」という要素もその作品ジャンルの拡充に重要です。「異世界ファンタジー」は魔法やスキルやレベルのようにRPG要素があらかじめ用意されていて、アマチュアにとっては敷居が低くて書きやすい分野なので、必然的に多くのアマチュア達に異世界ファンタジー分野が好まれることになります。

以上のように、「異世界ファンタジー」は「現代のエンターテイメントに強く求められている要素」の多くを満たしているので、現代のラノベは異世界ファンタジーが人気を博すことになります。

小説コンテストで「異世界転生」が禁止される

2017年6月、「NOVEL 0」という小説レーベルが開催した小説コンテストで、小説募集要項に「異世界転生以外ならオールジャンルOK」という異世界転生要素を禁止する条件が付いた。

現在の小説コンテストでは、いかに多くの異世界転生モノが送りつけられてくるかを示唆する前例となる。

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ラノベが異世界ファンタジー作品だらけになる事の弊害

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  1. 異世界ファンタジー小説ばかりになると、「異世界ファンタジーという分野が好きではない・嫌い」という人達の層をライトノベルの客層に取り込めなくなってしまうので、長い目で見るとライトノベル業界が先細りになってしまう
  2. 「異世界ファンタジーラノベなら売れるから、異世界ファンタジーモノで行こう!」という保守的姿勢ばかりに走っていると、ラノベ業界から「挑戦」「斬新性」「新規開拓」といった姿勢がだんだん失われて行ってしまう危険がある
  3. 2017年現在の異世界ファンタジーラノベに付きものの「異世界へ転移・転生した主人公が現代知識・チート能力で無双」「ハーレム」などの要素は、古参のライトノベルファン達にはいちじるしく不評。なので、古参ファン達が最近のライトノベルを叩く口実を与え続けてしまい、ライトノベルという分野の印象が悪化する
  4. 異世界ファンタジー作品一辺倒では、「ライトノベルでは、一般小説ではできないような話分野や色々なネタも許される、なんでもアリの場所!」というせっかくの長所が潰されてしまう
  5. いつか異世界ファンタジーブームが終わった時に、それまで異世界ファンタジーラノベを読んでいた人達がラノベというジャンルから離れてゆき、ラノベというジャンルで急激に消費者の過疎化が進む危険が大きい

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