壊れゆく物の美しさ…退廃的な世界観が魅力のアニメや漫画1

フラジール さよなら月の廃墟退廃世界観

命や文化や関係が育まれていくのを美しいと感じる人が多い一方、世界そのものや文明や人類がだんだん壊れていくディストピア物・退廃物の壊れゆく美しさに魅了される人も一定数いるのもまた事実。廃墟となった街並を一人で探索するという展開にはもの悲しさと背中を冷えた手でなでられるようなぞくぞく来る感情を抑えきれません。

漫画やアニメやゲームで、どこかもの悲しく、不健全で、退廃的な世界観が魅力的な作品を調べてまとめました。

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無人の廃墟を探索する「フラジール ~さよなら月の廃墟~」

フラジール さよなら月の廃墟退廃世界観

Wii用ロールプレイングゲーム。メーカー発表のジャンルは「廃墟探索RPG」。

とある事件をきっかけに人類のほとんどが滅亡した廃墟の世界。

登場する新聞や看板などの文字は全て日本語だが、箱型テレビに木造家屋といったアナログで古めかしいもの、字の読み方が右から左、謳い文句や絵柄などがいずれもレトロな昭和の雰囲気を漂わせている。ただしP.Fのような人をナビゲートする機械、侵入者を排除する最新鋭のロボットやアンドロイドが登場するといった近代的な部分も。

道中では『害意ある者』と呼ばれる様々な幽霊が登場し、遭遇すると戦闘モードに移行する。

朽ち果てた廃墟と幽霊しか存在しない近未来の地球。 そんな世界で生き残った少年・セトは、唯一の身寄りであったおじいさんの死と彼の遺書をきっかけに、自分以外の人間を探すため東にある赤い鉄塔へと向かう旅をする。

その最中に出会った不思議な雰囲気を持つ少女・レン。今まで自分とおじいさん以外の人を見たことがなかったセトは走り去った彼女を追いかける内、様々な人達との出会いと別れを繰り返す。

廃墟の魅力…廃村や廃遊園地の物寂しさと不気味さと退廃感
わびしさと薄気味悪さが絶妙にマッチして、ファンタジー作品の世界観的な現実離れした魅力をもつ「廃墟(はいきょ)」。廃墟マニアと...




人類がゆっくり滅亡へ向かう「ヨコハマ買い出し紀行」

ヨコハマ買い出し紀行退廃世界観

「お祭りのようだった世の中」がゆっくりと落ち着き、のちに「夕凪の時代」と呼ばれる近未来の日本(主に三浦半島を中心とした関東地方)を舞台に、「ロボットの人」である主人公初瀬野アルファとその周囲の人々の織りなす「てろてろ」とした時間を描いた作品。

作中の社会状況は、明言はされていないが、断片的な記述を総合すると、地球温暖化が進んで海面上昇が続き、産業が衰退して人口が激減し、人類の文明社会が徐々に衰退し滅びに向かっていることが示唆されている。しかし、その世界に悲壮感はなく、人々はむしろ平穏に満ちた日々を暮らしている。また、詳しくは語られない正体不明の存在も多く、そのまま作中の日常世界に溶け込んでいる。これらの 不思議については作中で真相が明かされることはなく、どう解釈するかは読者に任されている。

なお原作終了後に刊行された小説版(著:香月照葉)では、「夕凪の時代」の後に人口はさらに減少を続け、ほぼ滅亡状態となった「人の夜」を迎えた、としている。

各話は、登場人物の私的な日常を軸に展開し、また「ロボットの人」たちが周囲から、「ロボットという事は個性のひとつ」として受け入れられて生活している様子をとらえている。

ヨコハマ買い出し紀行 のんびりしてせつない味わい深い漫画
世界人口が激減し、ゆるやかに文明が衰退して人類が滅びに向かっていく夕凪(ゆうなぎ)の時代。そんな悲しい世界なのに、人間と区別...

ディストピア系SFアニメならコレ「エルゴプラクシー」

エルゴプラクシー退廃世界観

先史文明が崩壊した後の世界(いわゆるディストピア)を舞台にしたSFアニメ作品。哲学・心理学を取り込んでおり、「(自我の)存在理由」がキーワードとなっている。

焦土と化した大地と大気中に蔓延する未知なるウィルス、太陽光は粉塵により遮られ、地球は荒涼を極めていた。そのような環境下で生きていくために人々は隔離されたドーム型都市の中での生活を余儀なくされる。



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完全な管理体制下にある都市ロムド。人々は「オートレイヴ」と呼ばれるロボットとともに模範的、従順なる「良き市民」として生活していた。しかし近年、犯罪とは無縁と思われていたロムドでオートレイヴに自我の発症をもたらすコギトウィルスの感染が増加し、問題となっていた。ロムドの市民情報局に勤める若きキャリア、リル・メイヤーは、ウィルスに感染し制御不能に陥ったオートレイヴの暴走事件、そして多発する謎の市民斬/殺事件の捜査にあたっていた。

ある日、リルは感染オートレイヴの追跡調査で出会した新たなる市民斬/殺現場にて、謎の怪物の姿を目撃してしまう。そしてその夜、自宅に残された謎のメッセージ「awakening」に驚愕する彼女の眼前に、その怪物が姿を現した。

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世界人口が半減しさらに使徒による滅亡の危機「新世紀エヴァンゲリオン」

新世紀エヴァンゲリオン退廃世界観

GAINAXの原作によるSFアニメ作品。大災害「セカンドインパクト」後の世界(2015年)を舞台に、巨大な人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった14歳の少年少女たちと、第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」との戦いを描く。

物語の舞台は西暦2000年9月13日に起きた大災害セカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界。

2000年9月13日、南極大陸のマーカム山に10センチメートルに満たない極小の隕石が、光速の95%のスピードで落下。その質量は4.02×1020トンに達し、洪水、津波、海水面上昇、噴火、地殻変動、地軸の変動などの環境激変をきたし、初期に南半球で約20億人の死者が出た。この落下は数億年に一度の規模のものであり、落下の様子が衝突15分前にメキシコのアマチュア天文学者、セイモア・ナンによって観測された。

9月15日、インド・パキスタン間で難民同士による武力衝突が発生。これを発端として紛争が世界中に広がった。

9月20日、東京に新型爆弾が投下され50万人が死亡した(どこの国または組織から攻撃を受けたのかは不明)。一連の災害・紛争による死者は、実に当時の世界人口の半数にのぼる。

その15年後の西暦2015年、主人公である14歳の少年碇シンジは、別居していた父、国連直属の非公開組織・特務機関NERV(ネルフ)の総司令である碇ゲンドウから突然第3新東京市に呼び出され、巨大な人型兵器エヴァンゲリオン(EVA)初号機のパイロットとなって第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」と戦うことを命じられる。

第三次世界大戦後のディトスピアが舞台「狂四郎2030」

狂四郎2030退廃世界観

遺伝子が全ての優劣を決めるという思想、徹底的な管理社会、人,殺しの心理、「理想郷」 が抱える矛盾など、人間の持つ負の側面に深く踏み込んだ骨太なストーリーに加え、どんなにシリアスな場面でもギャグを挟むのを忘れない作者のスタイルも健在である。ひたすら暗く絶望的な世界観の中、主人公とヒロインの「逢いたい」という一途な想いを貫く姿と、主人公の相棒の存在が、人間の心の強さを表現し ている。

ストーリー本編が始まる前に第三次世界大戦が勃発し、2019年から2025年までの6年続き、世界人口の約80%が死亡しアメリカと中国は消滅した。世界中で深刻になった人口爆発、環境破壊による食料不足、それに伴う緑地の減少による各国の対立が原因。日本は当初アメリカ側にたって参戦したが途中から離脱して防衛にまわり生き残ることができた。

第三次世界大戦後の日本は優生学思想を背景としたゲノム党の独裁により男女隔離政策がとられる徹底的な管理社会となっていた。そんな中、元軍人で巡査の廻狂四郎はインターネット通信型バーチャルマシンを介して知り合った志乃(ユリカ)に逢うため、関東から北海道の中央政府電子管理センターを目指す。

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終末後の廃墟世界をのんびり旅行「少女終末旅行」

少女終末旅行退廃世界観

「少女終末旅行」は世界が壊滅し、廃墟と化した街を半装軌車のケッテンクラートで旅する少女2人の物語。行くあても食糧もないが、どこか楽しげな彼女たちの日常を描く。

第2回の退廃的世界観作品特集ページは↓からどうぞ。

荒涼とした物悲しさ…退廃的な世界観が魅力のアニメや漫画2
前回に引き続き、人類が激減して滅亡へ向かっている世界や、道徳的に不健全な社会で退廃的な世界観をもつ漫画やアニメを紹介していき...


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