荒涼とした物悲しさ…退廃的な世界観が魅力のアニメや漫画2

退廃世界観

前回に引き続き、人類が激減して滅亡へ向かっている世界や、道徳的に不健全な社会で退廃的な世界観をもつ漫画やアニメを紹介していきます。

前回の退廃世界作品特集ページは↓からどうぞ。

壊れゆく物の美しさ…退廃的な世界観が魅力のアニメや漫画1
命や文化や関係が育まれていくのを美しいと感じる人が多い一方、世界そのものや文明や人類がだんだん壊れていくディストピア物・退廃...

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静かでどこかもの悲しい雰囲気が魅力「灰羽連盟」

灰羽連盟退廃世界観

登場人物たちの深い心理描写、独特の不思議な世界観、セピア調の抑えた色彩、美しく雰囲気のある背景、透明感あふれる音楽などのほか、精神的なテーマを扱う。

高い空からまっすぐに落ちていく少女。やがて彼女は水に満たされた繭の中で目を覚ます。古びた建物の一室で彼女を迎えたのは背中に飛べない灰色の羽を持つ、「灰羽」と呼ばれる人物たち。繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女は「ラッカ」と名づけられる。

高い壁に囲まれたグリの街、灰羽たちの暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッカ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる……。

グリの街は物語の舞台となる街。建造物は西欧風の造りで古都の趣がある。周囲には農耕地が広がる。周りを高い壁に囲まれていて、街の外に出ることはできない。唯一存在する門からトーガと呼ばれる人々がやってきて、その交易品だけが壁の内と外をつないでいる。街は浅いすり鉢状になっていて、中心には噴水のある円形広場がある。電力は郊外の丘に設置された風車による発電でまかなわれている。文化や生活は、現代的な部分もあるが古い慣習も残っており、中世から現代までが入り混じった雰囲気がある。

serial experiments lain安倍吉俊絵イラスト

また、灰羽連盟と同じキャラクターデザイン者が手がけた『serial experiments lain』(シリアルエクスペリメンツレイン)も、物語全体に不穏で、アンダーグラウンド的な不健全な空気が満ちていて一見の価値あり。

安倍吉俊 絵画的でクセのある女の子の絵が魅力!灰羽連盟作者
ラフで味わいのある絵柄。表紙を担当した小説や、キャラクターデザインを担当したアニメは玄人に好まれる知る人ぞ知る名作へ成長。 ...




偽りの神に抗え「新世界より」

新世界より退廃世界観

人々が念動力を手にした1000年後の世界を舞台とするサイエンス・ファンタジー作品。2008年、第29回日本SF大賞受賞作品。

1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。

呪力、すなわちサイコキネシス(PK)の存在は、西暦2011年にアゼルバイジャンで 行われた実験によって初めて科学的に立証された。それ以降、世界各地でPKを持つ能力者が確認されるようになり、最終的には世界人口の0.3%に達した。 その当時のPKはさほど強力なものではなかったが、PKを用いた犯罪が頻発したことからPK能力者に対する弾圧が開始され、それに対抗するかの如く、より 強力なPKを操る能力者が出現するようになる。

能力者と非能力者間の際限のない抗争は、結果として旧来の社会体制の崩壊、現代文明の終焉をもたらした。それにより、世界人口は最盛期の2%以下に激減したと推定される。その後、「暗黒時代」と呼ばれた、約500年間に渡る争乱期が到来した。

「暗黒時代」において、東北アジアの人間社会は4つの集団に分化した。それらはPKの君主を戴く奴/隷王朝、非能力者の狩猟民、PKを持ち家族単位で移動する略奪者、先史文明の生き残りの科学者の4つである。略奪者は仲間割れによって早期に自滅し、奴/隷王朝は600年以上存続したが世代間の抗争によって血筋が途絶え、暗黒時代は終焉する。その後狩猟民と奴/隷王朝の民との間で戦争が起き、膨大な死者を出した。これを収拾するためにそれまで歴史の傍観者に徹してきた科学者たちが乗り出し、戦乱期を終わらせ、現在の社会体制が生み出される。

これらの歴史は、情報操作によって一部の人間以外には知らされていない。



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腐海に地上のほとんどを浸食された世界「風の谷のナウシカ」

おしゃれセンス良い漫画面白い

文明を崩壊させた「火の7日間」という最終戦争から1000年、激しく汚染された大地に異形の生態系(巨大な菌類の森「腐海」や、腐海を守る「蟲」と呼ばれる巨大昆虫たち)が出現し、日々範囲拡大する腐海の放つ瘴気毒に人々が怯える荒廃した世界が描かれている。この世界に存在する、トルメキアと土鬼(ドルク)という敵対する二大列強国と、その辺境地にあるトルメキアの同盟国「風の谷」および、工業都市ペジテ市が主な舞台となっている。風の谷の族長であるジルは腐海の毒に侵されて病床にあり、父の代理で国を治める16才の娘「ナウシカ」が主人公である。

ある日、ペジテからの避難民を乗せた輸送船が風の谷の近くに墜落する。輸送船に搭乗していた瀕死のペジテ王女ラステルは、救援に駆け付けたナウシカにとある石を託し、兄に渡してほしいと懇願して事切れる。その石は、終末戦争で使われた生物兵器巨神兵を起動させる鍵となる「秘石」であった。翌日、巨神兵を得ようとペジテを滅ぼしたトルメキア王女クシャナが、秘石の捜索のため風の谷に飛来。

アニメ劇場版は原作漫画のダイジェストで、ナウシカの世界の全容と腐海の真相を知りたい場合は漫画原作を読むことを推奨。

おしゃれでセンスの良い漫画集4…美麗な絵&圧倒的な完成度編
セリフ抜きの1枚の絵だけで読者を作品世界へ引きずり込む、強烈な魅力をもつハイセンスな漫画。歴史に名を刻んだ古典的名作漫画。メ...

世界戦争で崩壊していく世界「最終兵器彼女」

おしゃれセンス良い漫画面白い

北海道のある街で暮らすシュウジとちせ。 ちせは以前から好意を持っていたシュウジに告白、そのぎこちない交際は交換日記から始まり、二人は静かに愛を深めていく。 しかし、ある日、謎の「敵」に街が空襲される。戦火から逃げるシュウジが見たのは、腕を巨大な武器に変え、背から鋼鉄の羽根を生やし「最終兵器」と化して敵と戦うちせの姿であった。 戦争が激化していくにつれ、ちせは力が暴走していき、肉体も精神も人間とは程遠いものとなっていく。 壊れていく世界。壊れていく愛。シュウジはちせを連れて街を出る。

おしゃれでセンスの良い漫画集2…深い味わい&サブカル分野編
前回に引き続き、本棚にあると「この人、できる…!」と漫画通達をうならせることができるセンスの良い漫画を紹介していきます。 ...




不穏で不健全な未来社会が魅力「攻殻機動隊シリーズ」

攻殻機動隊退廃世界観

時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となった。

  • 第3次核大戦は1996年2月勃発、前年にソ連が中東に軍事介入、イスラエルを抑えて地中海に進攻しEC(欧州諸共同体)と正面衝突、翌年開戦。
  • 第4次非核大戦は1999年に裕福なアジアとEC間で摩擦が生じ、同年9月に日本は核攻撃され首都圏は壊滅し、アジア諸国対EC米が開戦。第3次大戦で核兵器をほぼ全て使用してしまっていたので、通常兵器のみによる戦争となり、開戦から17年後の2026年にアジアが勝利する。

科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。

結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイド、バイオロイドが混在する社会の中で、テ/ロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語。

第4次非核大戦によって大量発生した外国人難民を日本が受け入れたことによる難民と日本国民との摩擦問題や難民を追い出そうとするテ/ロ問題、電脳化の医療技術的問題をめぐるネット犯.罪など、濁った社会を描いた作品世界は退廃的雰囲気に満ちていて必見。

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