我慢と忍耐が美徳で正義…なぜ日本人は根性論が好きなのか?

根性論

近年では「才能>>>努力」といった一種の悲観論が日本の若者の間で広まりつつあることが話題になり、「若者がそんなことを考えているなんてダメでしょう」という趣旨の意見がテレビ番組や雑誌でよく出てきますが、それは裏を返せば、「努力でなんとでもなる!才能なんて考えは甘え!」と考えていて根性論を信じる世代がまだまだたくさんいるという事の証拠でもあります。

なぜ日本人はこれほどまでに根性論が好きなのか?日本人が根性論を好む理由の仮説を解説します。

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日本人が根性論が好きな理由の諸説

日本人は権利意識が低いから、とする説

根性論

年上の人間と年配者を敬う儒教的な観念が日本文化に根付いているためか、年長者の言う「根性論」に若者は従い続け、日本には権利意識があまり根付いていない。

「義務を果たす前に権利を主張するな」という日本のあちこちで聞く言葉は、日本人の権利意識の低さを象徴しているように思われる。たくさんの汗を流してまず義務を果たすことをしないと、権利すら認められないということだ。

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日本人は問題に際して感情を排した合理的な思考法が苦手だからとする説

根性論

「日本人には、感情論抜きで問題をシステムの欠陥と見なして、システムを改善していく能力に欠ける」という意見がネット上にはよく見られる。

仮に「日本人には、感情論抜きで問題をシステムの欠陥と見なして、システムを改善していく能力に欠ける」説が正しいとすると、日本文化に根性論がはびこっている理由に綺麗に説明がつく。

  • そのシステムの欠陥や、その人の抱えている複雑な事情を理解できなくても、「できないのは根性が足りないからだ!」の一言で済ませられる。この便利さのせいで、多くの人に根性論が好まれる
  • 日本企業にはびこる無理な長時間労働や過酷な量のノルマをこなすには「根性でやれ!」という根性論が昔から正しいとされている。構造的に無理があるのにそれがいつまでも改善されない本現象を裏返せば、「日本人には、感情論抜きで問題をシステムの欠陥と見なして、システムを改善していく能力に欠ける」ことの証拠であるといえる
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その問題・そのシステムの欠陥をどうやって解決すればいいのか分からないので「頑張れ!」「もっともっと頑張れ!」「根性が足りない!」という具体性を欠いた根性論しか提案できない可能性がある。

海外と日本の「宗教性の違い」とする説

根性論

海外で主流のキリスト教やイスラム教の考え方

自分の力を過信せずに、神にゆだねよ

日本に昔からある神道や仏教の考え方

神仏への祈りの意味はただの願掛け程度で、最後は自分の力で何とかせよ

日本の文化の根底へ影響している神道・仏教では、「自分のことは、神に頼らずに自分で何とかせよ」という考え方だ。そして、この考え方は根性論に近い。

このような考え方の神道・仏教の影響を受けた日本文化で、根性論が根付いてしまっている可能性がある。

「強力な集団圧力+完璧主義者気質」で集団の全員に根性が求められる説

根性論



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日本社会は同調圧力が強く、集団全体の和と秩序を重んじる傾向がある。

そしてもう一つ、日本人は細かいところに気がつき、細部を改善していくことに余念が無いため、完璧主義者である傾向もある。

強い同調圧力と、完璧主義者である傾向の2つが組み合わさると何が起こるか?

「調和を乱すことが許されない、完璧主義者の集団」では、個々人に極めて大きな負担がかかる。なにせ周りのみんなが完璧に物事をこなそうとするのだから、自分も努力と根性で物事をこなし、集団全体の調和を保たなければならない。

同調圧力が強く、しかも完璧主義者ばかり、という日本社会の状況が、日本人全体に根性論を強制している可能性がある。

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「忍耐」と「我慢」が美徳とされる風潮から国民がみんな無意識的に根性論を好んでいる

根性論

日本社会では、「忍耐」や「我慢」を美徳として高く評価する文化がある。「効率化を進めて労働時間を少なくすることに成功した!」ことよりも「遅くまで残業をして休日出勤をして大量の汗を流して頑張った!」ことの方が高く評価される傾向がある。

耐え忍ぶ、というネガティブ寄りの行為が、日本で肯定的に受け入れられる理由の1つは、日本人の「恐怖遺伝子」の保有率が世界一であるからだろう。

恐怖遺伝子の詳細解説は、↓の専用ページをご覧いただきたい。

恐怖遺伝子に同調圧力…日本人は精神的な豊かさを持ちにくい
かつては世界を席巻した日本の家電やいろいろな産業も、近年では勢いを失い、諸外国に抜かされ続けています。戦後からバブル経済期ま...

恐怖遺伝子は、心を落ち着ける効果がある神経伝達物質・セロトニンの作用を阻害し、人間を不安にさせる。日本人の大部分は、生まれついての悲観主義者ということだ。

ネガティブな性格で悲観主義であることが「楽をすることへのアレルギー」を起こし、耐え忍ぶ根性行為こそが素晴らしい!と受け入れられている可能性がある。

日本人がわざわざ人生のハードルを上げて努力で不幸化する問題
ひたすら努力すること、自身を苦境に置いて鍛えることを美徳とする風潮が日本には根強く残っています。しかし、分不相応な世界にたど...




西洋人の学者から客観的に見た、日本人の13の特徴

根性論

グレゴリー・クラークというオーストラリアの学者の「日本人観」です。

「日本人に見られる13の特徴」

1.過度な「群れ意識」を持ち、命令に従う習慣がある。

2.個人間の関係は驚くほど誠実なものである。

3.日本人は完ぺき主義者であり、極端なほど秩序にこだわる。

4.手作りが好きである。

5.チームワーク意識が強く、身内だけでやるような家族企業の管理に長けている。

6.外国のものには、開放的で、広く受け入れるのに対し、外国人に対しては排他的である。

7.イデオロギー(※思想傾向、政治や社会に対する考え方)が軽薄で頼りない。

8.感情的で好戦的である。(日中戦争に関しての意見)

9.外交・経済政策において、戦略性に欠ける。

10.合理性に欠ける。(例えば、日本には整った義務教育のシステムがあるにもかかわらず、大学教育となるとありきたりである。日本に合理主義というものは存在しない。周りの影響を受けずに、真に独立した考えができる知識人がいない)

11.政府の力が弱く、派閥争いが目立つ。

12.道徳観念は根本的に恥を重視し、罪悪感は重視されない。

13.日本人は法律が嫌いである。(たとえセクハラやパワハラが横行していても裁判沙汰を忌避する、権利意識の低さ)



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コメント

  1. 論理的に言うと より:

    日本人が根性論に陥りがちな原因として、
    貴方が挙げられたような因子も少なからずあるでしょうが、
    それらはいずれも本当の原因ではないと思います。

    日本人が、というかアジア人が根性論に陥りがちな本当の理由は、
    自然環境です。その自然環境に適応するために進化した思想なのでしょう。

    ロシアにしろ、中東にしろ、アジアにしろ、
    環境的に人類の生存に不適切な場所で無理に生活しようとすることに
    そもそもの温床があります。
    もともと人間の住むところじゃあ無いんです。
    たとえば東北地方、裏日本と呼ばれた地域の人は、何故陰湿なのでしょうか?
    自然環境が厳しいからです。
    その生理的ストレスが、人を歪ませ、人の集団である社会を歪ませ、社会の集合である国家を歪ませます。別に日本人に遺伝的に問題があるとか、特定の歴史的出来事が関係しているとか、そういう問題ではないんです。