努力家は苦痛の声に鈍感だった!脳と遺伝と、努力の関係の解説

努力家は苦痛の声に鈍感だった!脳と遺伝と、努力の関係の解説

努力脳科学

人体の中の神秘の領域として、いまだに多くの謎と可能性を秘めている「脳」。科学実験の積み重ねで、神経細胞単位や遺伝子配列といったミクロレベルでの解明はまだ無理でも、「脳全体がどのように働いているか?」というマクロレベルでの現象はいろいろと解明されてきています。

「努力」ができる人は、どのような脳の働き方をしているのか?科学的視点から見た「努力」の構造を調査したので、分かったことを報告します。

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努力できる人は「脳が苦痛に鈍感」という特徴をもつ

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ヴァンダービルト大学のマイケル・トレッドウェイが率いる研究チームが、「努力できる人というのは、努力して成功する可能性から快楽を感じ、努力しても無駄だという誘惑の声に惑わされない、という脳の働きをしていること」を解き明かした。

マイケル・トレッドウェイの研究の詳細

「努力が成功して報酬が得られるかどうか分からない」という不確実な状況下で、

  • 努力できる人は、左線条体と前頭前皮質腹内側部のドーパミン活性化が確認された。この状況は、脳が快楽を覚えている状態である
  • 努力できる人は、島皮質のドーパミン活性化に脳があまり反応しないことが確認された。この状況は、脳が、不満の声に鈍感でいられる状態である
  • 努力できない人は、報酬が得られるかどうか分からない不確実な状況では、上記の努力できる人の脳よりも快感を覚えず、さらに不満の声に強く反応してしまう

マイケル・トレッドウェイが率いる研究チームが「Journal of Neuroscience」誌に発表した研究論文より




努力できるか否かは「遺伝」の影響を受けている

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ザック・ハンブリック氏らの「遺伝と努力の関係」の研究

  • 本研究の結果、「優れた音楽家は、長時間の練習ができるように遺伝子にプログラムされている」と判明した
  • 双子850組を使い、100%同じ遺伝子をもつ「一卵性双生児」と、50%の遺伝子を共有する「二卵性双生児」のそれぞれを比較した。「一卵性双生児」同士が似た傾向をもっていれば、遺伝的影響が強いと判断することができる
  • 実験の結果、「多くの練習を行う傾向は、遺伝の影響も受けている」ことが判明した

2014年、『Psychonomic Bulletin & Review』に掲載された研究発表



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優れた音楽家は、音楽の才能のみならず「長時間の努力ができる」という遺伝的素質にも恵まれているようです。

「努力遺伝子」のような、その遺伝子をもっている人は「長時間の努力ができる」という遺伝子が実在するのかもしれません。

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親からの遺伝や家庭環境が「努力できるか」に及ぼす影響

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遺伝編

  • 「知能」の約70%は親から遺伝するとされており、知能に依存する「先見性」や「忍耐力」や「計画性」といった努力に関わる能力も、親から約70%遺伝すると考えられる。仮に親が努力できないと、子どもも努力できない可能性が高まる

家庭環境編

  • 親が努力を軽視する性格だと、親の努力を軽んじる言動が子どもに悪影響を及ぼし、親と似た努力を軽視する価値観が子どもの中に形成されてしまう
  • 自身が生まれたのが貧困家庭だった場合、アルバイトや兄弟の世話で手一杯になってしまうので、「努力どころではない」という状況へ追い込まれてしまう
  • 親から過干渉を受けて育ったり、ネグレクト(育児放棄)を受けて育つと、自分では何一つ決められず努力できないようになったり、何らかの人格障害を引き起こして努力できないようになってしまう
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おまけ:ブログ管理人のこれまでの人生での努力への所感

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  1. 人間は「努力を苦にしない人間」と「努力が嫌で頑張りたくない人間」がいる。努力が嫌な人を無理矢理努力できるようにするのは多分無理だし、努力を強要するのはむしろ余計なお世話に近いので、努力型の人は努力が有効に働く生き方を、頑張らない人は頑張らない生き方を、それぞれ選ぶのが適切だと思う。
  2. 「報われる努力」と「報われようがない努力(自身のレベルと目標のレベルの差があまりに大きすぎるような種類)」がある。努力で何でも叶う、という根性論は大間違い。努力に過度の期待と信仰を抱いてはいけないと思う。
  3. 努力を続ける人は克己心や向上心が育つので魅力的になる。努力を続けると熟練の武道家のような感じの物腰が身に付くというか何というか…。
  4. 人間は生まれつきそれぞれの「能力の階級」に振り分けられていて、階級間の移動は不可能のような気がする。(例えばレベル7という階級にいて、努力してレベル7.999999…まではいけてもレベル8には一生届かないし、堕落し続けてレベル7.000000…までは落ちても、レベル6.999999…まで落ちることはない、といったイメージ)
    ダイヤモンドの人、ルビーの人、ただの石ころの人、それぞれ階級が決まっていて、ルビーをダイヤモンドへ努力で変えたり、石ころをルビーへ努力で変えることはできない(そもそも石の化学的組成が分子レベルで違っている)。石を磨いてツヤを出して綺麗にしたり、無駄な部分や役に立たない部分を美しくカットして見栄えを良くするのが人間にできる努力の限界だと思う。
  5. 「努力→報酬」のスパンが短い種類の努力行為を取れる人は生きていて楽しいし、楽な生き方だと思う。例えば文章を書くこと自体が好きで日記を書いたり作文を書いたりすることそのものが楽しい、というたぐいの人。自分の楽しみのため、自分の欲のために努力できる人も楽しいと思う。
    それとは逆に、「努力→報酬」のスパンが長いような種類の努力行動を取る人はかなり生きづらいと思う。例えばテレビや文壇で有名人になりたいとか、自分の思想で世界をより良くしたいという使命感をもつ人は、努力が報われにくいので途中で心が折れやすいと思う。




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