根性論を信奉する旧世代から努力は無意味とする若者への交代

努力根性若者

「目標達成のために計画を立てて尽力すること」は大切です。しかし、無理なものは無理、というドライな事実を認められず、「努力が足りない!上手くいかないのはお前の努力が足りないからだ!」と無茶苦茶な根性論に走るのは日本人特有の悪癖です。

今までの日本人の根性論と、これから未来にかけての日本の努力論の変遷を調べてまとめました。

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「努力の限界」を冷静に指摘した正論を話すと日本では炎上する

努力根性若者

陸上界で活躍した日本のトップアスリートの為末大さん(35)がツイッターで、「やればできると言うがそれは成功者の言い分であり、例えばアスリートとして成功するためにはアスリート向きの体で生まれたかどうかが99%重要なことだ」と持論を展開した。すると、「身も蓋もない」「道は努力で切り開くもの」などと批判が殺到し「炎上」した。

為末さんはこの「炎上」を受け「努力だけでオリンピック選手にはなれない」などと2013年10月28日にツイッターで寄せられた批判に応戦した。

今回の議論の発端となったのは13年10月21日のこんなつぶやきだった。

「成功者が語る事は、結果を出した事に理由付けしているというのが半分ぐらいだと思う。アスリートもまずその体に生まれるかどうかが99%。そして選ばれた人たちが努力を語る。やればできると成功者は言うけれど、できる体に生まれる事が大前提」

これに対し、ツイッターやネットの掲示板で反論が多数出ることになった。それはこんな具合だ。

「指導者の立場として『努力は報われる』と励ますべきだろ!」
「志そうとする気持ちがないと、才能が合っても開花しないわけだし努力することが無駄っていうのは言い方としてダメじゃないかな」
「みんなイチローや中田である必要はないし、やる事に意義はある」
「為末さんは、本当の事を言いさえすれば、成功者としての義務を果たせるもんだと思っている」

批判している人たちの多くは為末さんの意見が「正論」であることは分かっているようなのだが、日本のトップアスリートがそれを言ってしまうのは身も蓋もないことだし、夢も希望もない、現在努力し頑張っている人に失礼だ、ということで怒っているようなのだ。また、「世の中は公平で理不尽ではない」と信じている人もいて、そうした様々な思いが「炎上」につながっている。

こうした批判に対し為末さんは13年10月28日に「努力で成功できるか」と題したツイートを展開した。

そこにはおおよそこんなことが書かれている。

成功する可能性があるものを目標に置いた場合は努力すれば叶うかもしれないが、オリンピック選手になるのは難しく、才能と、環境がまず重要で、それが努力よりも先にくる。人生の前半は努力すれば夢は叶うということでいいと思うが、どこかのタイミングで自分を客観視しなければ人生が辛くなる。 なぜかというと、努力しても夢が叶わなかった場合は自分の努力不足だと思ってしまうからだ。

だから、努力原理主義を抜けられなかった人は、こんな自分を許せなくて何かを呪って生きていくことになる。

そして、人間の能力はそれぞれだから一つの事に縛られるなんてもったいない、とした。そして最後に、

「がんばれ、より、よく頑張ったねもう十分だよ、の方が救われるステージがあると思うのです」

と締めくくった。

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なぜ日本人は努力と根性を信奉してばかりなのか?

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簡単に言うと、日本人は「問題」と「自己の感情」を切り離して物事を合理的に考える能力が乏しくて、どうやっても達成不可能なような課題について、それを淡々と「これは無理だ」と判断せずに「無理なのは挑戦者の根性と努力が足りないからだ」と思い込みやすいため。(論理的にどうすれば良いのか分からないのでいきおい頑張れ、根性が足りない!としか言えない)

日本人が合理性に欠ける事は、グレゴリー・クラークという海外の学者の調査によって報告されている。

詳しくは当ブログでの特集ページをご覧下さい。

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ネット掲示板上などで「若者が貧乏なのは努力が足りない」「うつ病は甘え」「努力ができない性格っていうのは甘え」などといった論理性を欠いた根性論寄りの趣旨のコメントを見かけたら、「ああ、これが日本人か」と理解するための一助になります。

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「日本人の努力好き特性」を凌駕するほどの今の若者の無気力さ

努力できない人特徴治し方

若者3割「努力報われない」=将来見通し、経済評価好転も-国民性調査・統計数理研(2014)日本の将来や経済には楽観的だが、「自分の生活は変わらず、努力も報われない」。

こうした日本人の心理の一端が30日、情報・システム研究機構「統計数理研究所」が
まとめた「日本人の国民性調査」で明らかになった。閉塞(へいそく)感から若者の
安定志向が高まり、20~30代では「努力しても報われない」が約3割に上った。

調査は1953年から5年ごとに実施。今回は昨年10~12月、国内の20~85歳の
男女6400人を抽出し、3170人の回答を得た。

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