IT業界で下流の下請け会社に労働負担を押しつける構造がひどい

IT業界下請け

企業内で運用する新システムや、銀行の新システムを実際にその手で構築するのは、零細企業のSEやPG達ですが、新システム設計の依頼を企業・銀行から最初に請け負った大手企業は、それらの泥くさいプログラミング作業を下位の零細企業に任せ、多くの場合に楽をしながら大量の報酬を得ている、という極めて不平等な構造がなされています。

実際に新システムをいちから作っている零細企業のSEやPGは、報酬が中抜きされまくった薄給しか受け取れないのに、デスマーチが容易に発生する劣悪な作業環境で酷使されています。IT業界の下請け構造の問題について調べてまとめました。

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下に仕事を丸投げする形の、IT業界の下請け構造の解説

IT業界下請け

IT業界の下請け構造を理解してもらう為に、簡単な例をあげて説明したいと思います。

とある銀行がネットバンキングのシステムを構築したいとします。

銀行は大手SIer(※SI(システムインテグレーション)とは企業要望に沿ったシステム開発を、業務分析などを行いながら発注元の業務に合わせた形でオーダーメイド感覚で行うことを言う。SIを請け負える企業のことをSIerと呼ぶ)に見積を依頼して、大手SIerは120人月(10人作業して1年掛かる作業量の事)で1億2千万円という金額でこの案件を受注したとします。

(ここでは人月単価=100万円ですね。)

大手SIerの社員は基本的には管理や調整がメインの仕事になり、実際にシステム開発をする要員(SEやPG)は下請け会社から調達します。

これも建設業界をイメージして貰うと分かり易いのですが、ゼネコン社員が建設現場で穴掘ったり、足場組んだりしないですよね。

そこで、大手SIerは実際にシステム開発をするSEやPGを集める為に、中小規模のIT企業に声を掛けます。

但し、大手SIerも会社の維持費(役員報酬、配当、営業コスト等々)が掛かりますから、中小規模のIT企業には人月単価70万円で募集を掛けます。

そして中小規模のIT企業は自社で抱えている社員だけでは人が足りないので、さらに孫請けに当たる零細企業に声を掛けます。

当然ここでも中間マージンが発生するので人月単価50万円で募集します。

と、こんな感じでエンドユーザ(この場合銀行)との間に、会社が入れば入る程受注金額が安くなっていき、その結果、末端の零細企業で働いているSEやPGは、100万円分の仕事をしたにも関わらず、給料は30万円しか貰えない。というようなことになるのです。



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下請けとなる、下流工程のSEやPG達

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SE(システムエンジニア)の仕事のおおまかな流れは、お客様からの受注・カウンセリング基本設計→詳細設計→プログラミング・実装→テスト→リ リース→保守管理・運用といった仕事内容になります。一般的には、主に受注から設計までの間を「上流過程」、プログラミング・実装以下を「下流工程」と呼びます。ここでよく勘違いをしがちなのが、下流工程=PG(プログラマ)という判断です。

確かにプログラミングを行うのは主にPGですが、リリースするまでの様々なテストを含めた下流工程はSEの仕事であると言えます。上流過程から下流過程までの全行程を自社で行う企業もあれば、上流過程を主軸にして下流工程は下請け会社に委託する会社もあります。

下流工程にいるSE・PG達の悲鳴

IT土方プログラマブラック

  • なんとか火を噴いたプロジェクト終わらせたら
    しばらく楽な仕事に回せやと思う
    キツい仕事を終わらす人→更にキツい仕事を回してスキルアップ
    じゃねーよ
    殺す気かって言って辞めたが
  • >中途半端にスキルあると、こいつもっとできるだろうってやらせるから潰れる
    ほんまこれ
    同期で一番という評価を受けたせいで、ドギツイ(定期的に逃亡者が出る)ところに回されて1年経たずに辞めた
    残業代も出なかったし
  • 終わらない。助けて貰えない。分からない。
    終わる量の仕事を貰って、やり方を丁寧に教えて貰って、助けて貰って作っても、NGが来たら予定通り終わらない。
    教えて貰った通りやっても、何で上手くいかないか分からない。
    いつ出来るの?と言われても、もう出来ているんだけど、出来てないって言われるんだからいつ出来るかなんて分からない。
    解決するには他人に丸投げして全部見て貰うしかない。もう自分いても意味ない。
    さよなら。
  • 次々変わる設計
    会議のたびに違う決定事項
    聞く人によって異なる連絡事項
    設計思想の裏に潜む、意地の張り合い・・・
    なぜだろう。最終テストが終わった後に出てくる要望書。
    どうしてだろう。責任者の”わし、聞いてない”の一言。
    おかしいな。今日は製品の提出日なのに、見たこともない仕様書が渡された。
  • だって、時間内にきっちり仕事する社員より、ダラダラ残業するオッサンの方が「社に貢献してる!」とかいう判断なんだもん。がんばったって給料に反映しなければ、誰だってやる気無くすよ。
    以前、某オンゲのクランでの会話で、職業SEのやつ全員が「いかに早くも遅くもなくスケジュール通りに自分の仕事を終わらせるかがスキルの見せ所」って語ったのがね。早く終わらせたら、遅いヤツの仕事を追加されるだけで、評価もしてもらえなければ給与も増えないじゃぁ、やる気でないよw
  • どんなにこちらが計画通りに終わらせてもクライアントが締め切りギリギリまでチェックしないんだよな
    それでギリギリになってリテイクだされてデスマーチってのが多かったな
    どんなにこちらが完璧でもクライアントが見ないんじゃあどうしようも無い
    IT土方って仕事がキツイだけじゃなくて舐められてることからもくる呼称だよな
    納期通りに納品して放置とか料金未払いとかされたうえに何でこちらの責任になるんだよ

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下流工程の技術者達には仕事の負担の大部分が押しつけられる

IT土方プログラマブラック

IT土方プログラマブラック

連日のデスマーチが多いのは、孫請け企業に多いです。理由としては、元請け、下請けと1次、2次請けと順に下って来た仕事になるので、納期もギリギリになりがちになります。また、間に企業が入る程に当然ですが利益は取られていくので、3次、4次請け企業になると、貰える利益はほとんど残りません。
そのため、仕事の忙しさに比べて貰える報酬は少なくなります。

もちろん、元請けや下請けでも上流工程から下流工程まで全てする企業もあるので、残業が発生しやすいです。
ただ、企業の規模が大きくなるほどに、労働基準監督署などの目に止まりやすくなるので、サービス残業などするのが難しくなります。

そのため、企業としては残業代を減らすために、残業にならないチーム編成をしたり、仕事量を適切な範囲に収めようとします。そして、人件費と外注費を考えて外注した方が安いのでしたら、後者を選択します。
だからこそ孫請け企業といった元請けや下請け企業から仕事を貰う事を中心にしていると、仕事量が多いけど報酬が低いといった事になります。
そして、報酬が低いという事は残業代も全額払う余裕がない企業が多いので、違法と分かっていてもサービス残業が発生が発生しやすいのです。



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