市川春子…宝石の国で人気を博す、生命をテーマにした深い漫画

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市川春子漫画

 

「あれ?何この絵、落書き…?」と思ってしまいそうな、明らかに描線と情報量が少ない漫画の絵。

「ハズレか…」とがっかりしながら読んでいると、深くて、生命について考えさせられる不思議なストーリーにいつの間にかどっぷりハマっている、市川春子(いちかわ はるこ)の漫画の紹介です。

 

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まずは星の恋人で市川ワールドにハマろう…「虫と歌」

市川春子虫と歌

 

漫画家・市川春子が最初に出版した短編漫画集が「虫と歌」。

 

短編漫画「星の恋人」:

昔、主人公が図画工作中にうっかり切ってしまった指先を培養して、自身とは異なる性別の、女の子の分身が生まれていた、という内容。

 

短編漫画「日下兄妹」:

 

市川春子漫画

 

肩を壊してしまって野球を続けられなくなった主人公が、少しずつ形態を変えていく不思議な生命体「ヒナ」と交流する、という内容。

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短編漫画「ヴァイオライト」:

飛行機事故で遭難した主人公の前に、学生姿の雷の化身が現れる、という内容。正体は雷なので、人間とは考え方や感覚が違う。

 

短編漫画「虫と歌」:

昆虫を素にして造られた人型の存在との、家族のような交流をする、という内容。「虫と歌」はアフタヌーン四季大賞受賞作。

 

 

漫画家・市川春子という宝石を加工する前の、宝石の原石のような作品が「虫と歌」です。カット前の原石だけにまだ輝きは小さいものの、自然のままの、味のある姿、といった感じ。



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後に多くの人にウケるように工夫して描かれた長編漫画「宝石の国」よりも、上記で「虫と歌」の各話をあらすじを解説した通りに、ずっと難解かつ意味深な作品雰囲気で、市川春子らしさが最も良く出ている短編集といえます。

一般ウケはしにくい短編集ですが、市川春子という漫画家の本質を知るためには最適の漫画です。短編漫画集「虫と歌」は第14回手塚治虫文化賞新生賞受賞という、栄えある作品。

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「色々な生命の在り方」を表現する市川春子の作風

市川春子の作風

 

切り離された指先を培養して妹を誕生させたり、雷が人の姿をとって現れたりと、SF要素や不可思議要素が毎回話に関わってくる。

「生命」をテーマにした作品が多く、難解で、答えがはっきりしない話が多いのも特徴。読者の想像に任せるといった部分が多い。


最小限の描線で構成された、あっさりした印象の絵が特徴。

女性キャラの、モデルを思わせるすらりと長い手足は、女性としての魅力がある、という意見もある。

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言葉にされない愛が空間に漂う…「25時のバカンス」

25時のバカンス市川春子

 

この短編漫画集の表題作「25時のバカンス」は、主人公の姉の身体が、表層が貝殻で出来たモノへ代わり、内側が空洞になる、という不思議な短編漫画です。

これよりも前に出版した「虫と歌」の短編漫画よりも、明らかに話の構成力が進化していることを感じさせます。

 

市川春子漫画

 

市川春子のあらゆる漫画に同様の事が言えますが、この「25時のバカンス」のように、生命に対する独特な解釈と表現があるのが大きな特徴です。

植物や宝石や雷、貝殻のような無機物に、異質な生命が宿っている。人間の時間感覚・生存感覚とは違った生命のあり方を漫画で表現するのが、とても面白いと感じます。

 

 

あまりに高品質すぎる百合(?)短編漫画…「パンドラにて」

25時のバカンス市川春子

 

宇宙にある土星の、その衛星「パンドラ」に人間が移住している、という未来SFの短編漫画です。

えりすぐりのエリートの少女達のみがパンドラでの教育施設で勉強をすることが許されます。その教育施設での問題児の主人公が、全身が真っ黒でしゃべることができない同学の女の子と出会うところから物語がスタートします。

真っ黒な女の子の正体と、パンドラの教育施設の真実を知ることで、物語が締めくくられます。

 

市川春子漫画

 

百合漫画愛好家のブログ管理人からすれば、本作は百合漫画の一種と解釈できます。百合漫画を匂わせる意図的な百合風描写が作品の至る部分に見受けられます。

主人公としゃべれない女の子の間にはたしかな友情も描写されず、ましてや愛情も描かれていないのに、近年の百合作品の中でダントツの雰囲気の良さを感じる傑作。

市川春子は百合漫画家でも何でもないのに、本職の百合漫画家達を軽々と上回る力量に驚愕です。

市川春子の漫画家としての潜在能力の高さを感じる作品が「パンドラにて」。市川春子の短編漫画の中で、「パンドラにて」がブログ管理人は一番好きです。

 

各方面で絶賛中!人の形をした宝石達の物語「宝石の国」

宝石の国市川春子

 

宝石という鉱物が人間の姿形を取って生活している、という異色のテーマの長編漫画が「宝石の国」。

漫画家・市川春子の真骨頂である「人間とは違う、生命の在り方の表現」を前面に押し出した漫画と言えます。

味方側の登場人物は全員が人型の宝石なので、強い衝撃が加わったり無理な運動をすると、割れたり砕けたりします。しかし、それで死ぬことも、年を取ることも無く、接着すれば元通りに復活します。3000年以上も活動している宝石もいる、まさに不老不死の存在です。

ダイヤやレッドベリルである宝石達を自分達のものにしようと、月から繰り返し襲来する月人(つきじん)との戦いを繰り返しながら、宝石達と月人達の正体と世界の仕組みが少しずつ解き明かされていきます。

 

 

「宝石の国」の宝石達の一部

市川春子漫画

 

 

「宝石の国」の主人公・フォスフォフィライト

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市川春子漫画

 

市川春子漫画

 

不器用・無気力・低戦闘力、おまけに宝石達の中で極めて割れやすい特性をもち、しかも月人好みの色をしているので月人に狙われやすいという、宝石達のお荷物なのが、主人公のフォスフォフィライト。仲間達からの愛称はフォス。

 

市川春子漫画

 

最弱で役に立たないフォスフォフィライトが、他の宝石を浸食する毒液を放出する体質なので疎外されている宝石「シンシャ」と交流をもつところから、物語がスタートします。

 

 

フォスと仲が良い宝石・ダイヤモンド

市川春子漫画

 

市川春子漫画

 

宝石のトップ・ダイヤモンドが人の形をとった宝石です。

髪も、身体の断面もダイヤの七色の輝きを放つ、ひときわ美しい宝石で、硬度も10と最高。穏和な性格で戦闘力もそれなりに高いので、宝石達の間でも人気と人望のある存在です。

性格と言動が中性的な宝石が多い中で、女性的な容姿と性格をしているのがダイヤで、他の宝石が服の作成をした際には、仕上がりを確認するために服を着せるトップモデルとしてダイヤが選ばれます。

ブログ管理人が好きな宝石キャラです。

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「宝石の国」のアニメ

2017年10月から、「宝石の国」のアニメ版が放送されています。

 

宝石の国

 

 

宝石の国

 

 

宝石の国

 

 

宝石の国

 

 

3DCGアニメによる作品で、宝石達のきらびやかさが、CG技術によって見事に表現されています。







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人気連載作品例
「MAJOR」
「闇金ウシジマくん」
「マギ シンドバッドの冒険」
「ケンガンアシュラ」
「ヒトクイ -orogin-」
「心が叫びたがってるんだ。」
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